ビビアンウエストウッド
ビビアンウエストウッドは、ロックをテーマとしたファッションブランドからメジャーなファッションブランドに華麗に転進した、イギリスのファッションブランドです。中島美嘉と宮崎あおいの主演の映画「NANA」でビビアンウエストウッドのアイテムが多く使われたため、若い子達にも広く知られるようになりましたが、もともと成長過程のビビアンウエストウッドとロックは切っても切れない関係にあったと言えます。
ビビアンウエストウッドが1971年キングスオードに店を開いてから、ファッションテーマは、ロックでしたから、最初の店の名前も「レット・イット・ロック」でした。時代の流れに乗っかったメッセージ性の強いデザインンコンセプトで、過激なファッションが特徴でしたが、デザイナーとして成長するにつれて、洗練されたデザインを標榜するようになり、ロンドンコレクションやパリコレクションに作品を発表する頃から、デザイナーとしても注目を浴びるようになり、現在に至っている訳です。
と言ってもビビアンウエストウッドのデザインには、常にスリリングな匂いがして、それが一見大人しめで洗練されたデザインに隠れているあたりがビビアンウエストウッドのデザインの魅力と言えます。ビビアンウエストウッドのデザインコンセプトは、常イギリスやの文化に根ざした上品なテイストとロックをテーマにしていた頃のメッセージ性の強いあくのようなものが同居しつつ、独自のデザインを構築しています。ビビアンウエストウッドの女性デザイナーとしての感性は、イギリスの伝統に根ざした頑固さと、女性らしい豊な感受性が織り成すもので、男性デザイナーには真似の出来ない魅力と言えるでしょう。
ビビアンウエストウッドは商業的な成功を収めていく中で、次第にイギリス国内だけでなく、海外でも人気を博するようになりますが、同時に手掛けるデザインもレディースファッションだけでなく、幾つかのカテゴリーに跨ってきます。今ではメンズからレディースまで、それぞれのレーベルを展開し、メンズのマン、フレグランスのアングロマニア、プレタポルテとしてのレッドレーベル、オートクチュールとしてのゴールドレーベルに分けられています。当初のビビアンウエストウッドから比べると、現在のビビアンウエストウッドはまさに隔世の感があり、同じブランドとは思えないほどですが、表面の洗練さとは裏腹に、本質的にはあまり変わっていないのではないかと、そんな気がします。