ファッションセンターしまむら
ファッションセンターしまむらはしまむらグループの中で中核をなすファッションの郊外型ショッピングセンターです。ショッピングセンターしまむらは、アパレルの業態としては珍しく、郊外型のショッピングモールの業態をとり、急激な成長と遂げてきました。ファッションセンターしまむらの前身は、1953年埼玉県にある呉服店からスーパーマーケットに業態変更した会社として、スタートしました。総合スーパーとして1980年代頃までに、全社のオンライン化などを進め、システム化にいち早く取り組んだというのが、ファッションセンターしまむらの特徴と言えます。
オンライン化とシステム構築で、ファッションセンターしまむらはアパレル販売の独自の戦略が打ち立てられたと言えます。ファッションセンターしまむらは、全社オンライン化で、販売データーの分析が可能になり、足の速いファッションアパレル商品の、適正な商品仕入れが可能になり、無駄のない販売戦略が可能となりました。そればかりか独自の商品開発も行なっていますが、迅速なデータ処理によって、季節循環の早いファッションの動向に余裕を持って対応できるため、新商品の開発も短時間で行うことを可能にし、その結果売れ筋商品にターゲットを絞った製品開発が可能となり、一層のコスト削減を達成しています。
ファッションセンターしまむらが1999年に打ち出した1000店舗の目標に向かって、カジュアルやシューズなどを取り扱うアベイル、更に服飾雑貨の専門店「シャンブル」、ベビー・トドラー用品の専門店「バースデイ」など、アパレル部門の強化に移っていくわけですが、ファッションセンターしまむらの店舗数は1999年に651店舗だったのが、2006年にはついに1000店舗を多ッセしてしまいました。たった6年で店舗数を倍にした背景には、好調な販売成績もさることながら、1999年段階で既に1000店舗体制のシステムを構築していた事です。
小売販売業の業界で、販売実績データの活用で成功した例はセブンイレブンなど枚挙に暇がありませんが、ことアパレル業界において販売実績を活用した販売戦略を取る企業はあまり聞いた事がありません。ましてポスレジや集中配送センターなどを完備した企業など皆無と言って良いでしょう。ファッションセンターしまむらの成功の秘訣は、ひとえに情報武装した事に他なりませんが、それまでの経緯には日本の小売業のシステム化の歴史を見る思いがします。