アバクロ

アバクロは正式には、「アバクロンビー&フィッチ」と言う名前のアメリカンカジュアルウェアのブランドです。アバクロの創業は1892年にニューヨークで、アウトドアのスポーツウエアのショップとしてオープンしました。基本的にアバクロのカジュアルウエアとしての出自は、他のカジュアルウエアのブランドとは、一線を画しています。
何よりアバクロの歴史は、他のブランドを圧倒していますし、イギリス譲りのスポーツウエアが元ですから、いわゆるカジュアルウエアとしてカテゴリーわけされているだけで、安直なカジュアルウェアとはその品質で大きな差があると言えます。アバクロの顧客にはヘミングウェーがいたほど、本格的なアウトドアスポーツウエアのブランドでした。
1988年にリミテッド・ブランズ社に買収されてから、ビンテージカジュアルと言ったコンセプトが採用されるようになり、それでも当初の雰囲気を残したデザインで、人気を博していました。
1990年代になって、アバクロの方針はよりカジュアルウエアの傾向に向き、現在に至っていますが、もともと国内販売に特化する社風があり、海外進出はほとんど行なっていませんでした。アバクロの愛用者は有名人に多く、デビットベッカムやブラッドピット、などがいて、アメリカやヨーロッパでも根強い人気を勝ち得ていますが、日本にも多くのアバクロ愛用者がいて、そのほとんどは海外ブランドのセレクトショップかインターネットの通販で購入する事が多く、アバクロの日本進出が望まれていました。
2005年に日本に進出する予定でしたが、直前に延期されアバクロファンを失望させたのは記憶に新しい事です。なにせ今までアバクロはほとんど海外進出を行なっていませんでしたから、慎重になることも十分考えられますが、同時にイギリスやカナダにも進出計画があり、開店の準備が間に合わなかったと考えられます。
アバクロは良くも悪くもアメリカの伝統を色濃くもつブランドで、そのあくの強さがアバクロの魅力と言えますが、品質も国内生産を維持しているだけあって、その製品は高品位なもので、アメリカでも数少ないアパレル企業と言えますが、それだけに社風は保守的で、かっての差別的な南部かたぎの会社ともいえます。逆にだからこそ海外進出を拒み国内販売を優先した、良い意味での保守主義をとっていたとも言えます。今後日本にアジア進出の拠点を置く事が決まっており、アバクロもその重い腰をやった上げて、海外進出へ本腰を入れたようです。